食欲の秋到来!
サンマや栗、松茸などおいしい食べ物が増える季節ですね。
今回は和食の中でも名脇役の「昆布」にフォーカスです。
おいしい出汁といえば昆布で、和食のプロが使いこなしているイメージですよね。
実は昆布はおいしいだけでなく、血糖値の上昇を防いだり、
内臓脂肪をたまりにくくしたりと様々な効果がわかってきました!
昆布を使いこなすと、胃袋を鷲掴みするだけでなく、
ヘルシーボディーまっしぐらなんです♡
だしの素を使っているあなたは今日で卒業です!

昆布は万能調味料

昆布は、まず知られているのがお出汁としての活用ですね。

昆布だしはなぜおいしいかご存知ですか?その理由は、昆布に含まれるうま味成分の「グルタミン酸」です。

グルタミン酸は、パンのグルテンなどにも含まれるアミノ酸のひとつで、2-アミノペンタン二酸と言います。1908年に日本で発見された成分なんですよ。

それまでは、①甘味 ②塩味 ③酸味 ④苦味の4つが基本味とし、食べ物の味付けは考えられていました。このうま味が発見されたことにより、5つ目の味覚として注目されるようになったのです。

みそ汁の出汁に昆布が使われておいしくなるのはこの成分のおかげです。味に深みがでるので、塩や砂糖を効かせなくてもおいしさを感じられるようになり、塩分を控えたい方にはぴったりです。

ちなみにグルタミン酸とグルタミン酸ナトリウムは別物で、化学調味料のうまみ成分はグルタミン酸ナトリウムとなり、抽出したグルタミン酸にナトリウムがくっついたものになります。

また、昆布は「マンニトール」といううま味成分も含みます。これは昆布の表面についている白い粉のことです。カビだと思って洗ったりしないように!

水溶性なのですぐに溶けてしまいます。だから昆布は最初、洗うのではなく乾いた布で拭くのがいいのです。

 

昆布の効果

昆布には多くの栄養素が含まれています。

水溶性食物繊維が脂肪や糖の吸収をゆるやかにする

昆布には「アルギン酸」や「フコイダン」といった海藻特有の水溶性食物繊維が含まれています。

ぬめり成分です。

その中でも昆布の含有量は多く、乾燥重量の約10%を占めるそうです。昆布独特のぬめりは、これらの成分によるものです。

食物繊維は、糖質や脂質の吸収を抑え、コレステロール値の上昇も抑えてくれます。フコイダンの作用で腸内から免疫力を高める作用が注目されており、フコイダンを抽出して、サプリメントなども作られています。

 

注目のフコキサンチン

フコキサンチンというのは、褐藻類に特有の成分のひとつです。海の中の昆布やもずく、わかめと言った褐藻類は褐色をしていますが、この「褐色」の元がフコキサンチンです。

褐色、と言えば我々の体にも褐色脂肪細胞というものがあります。脂肪をため込むのではなく、ヒーターのように熱を作りエネルギーを燃やしてくれる、ダイエットには欠かせない細胞のことです。

脂肪を燃焼させエネルギーに変える、熱産生タンパク質(UCP-1)と呼ばれる物質は、通常は褐色脂肪細胞と呼ばれる組織にしか存在しません。フコキサンチンはその褐色脂肪細胞と似たような働き(脂肪燃焼)をし、エネルギーの燃焼を促してくれる働きがあるそうです!

フコキサンチンは、メタボの原因となる腹部脂肪(白色脂肪細胞)の中でもこの遺伝子発現を促進させて脂肪の燃焼を促進する働きをもつことが動物実験で明らかされています。フコキサンチンを摂取すると、主にフコキサンチノールという形で血中に存在します。その後、肝臓において一部が酸化され、アマロウシアキサンチンAとなり、直接、脂肪細胞に到達することも分かっています。そのほか、フコキサンチンには生体内抗酸化作用、抗糖尿病作用、抗腫瘍作用、血管新生抑制作用、抗炎症作用があります。

<参考文献:シーエムシー出版『カロテノイドの科学と最新応用技術』宮下和夫監修>

引用:昆布の成分と健康機能 フコキサンチン

抗肥満作用があるとは、要注目ですね。

 

ミネラル

カルシウム、鉄、ナトリウム、カリウム、ヨウ素(ヨード)などのミネラルは、体の組織を作ったり、余分な水分を排出したり、調子を整えたりする五大栄養素のひとつです。

昆布に含まれるミネラルは牛乳の約23倍。カルシウムは約7倍、鉄分は約39倍も含まれています。

可食部100g中のカルシウム量

引用:こんぶネット

実は牛乳飲むより昆布だし飲むほうが効率が良いのでは・・・?と思うくらいの昆布パワーです。

 

昆布の摂り方

一番良いのは、乾燥昆布を一晩水につけておくだけの昆布水を摂取すること。(水だしの麦茶作るような感覚で作れます)

水溶性成分がゆっくりと溶け出して、うま味たっぷりのお水ができます。

そのまま飲んでもよし(粘り成分は溶け出てこないのでそんなに癖はないです)、2日程度は持つのでストックしておいて料理に使うもよし。旬の食材と炊き込みご飯に使ってもよいですね。

粘り成分は昆布本体に多く含まれるので、だし殻は煮物などにしっかり活用して余すことなく食べましょう!煮込んだほうがよりぬめり成分が溶け出しやすいです。出汁の場合、昆布を入れたまま煮込むとぬめりがでてきてうま味が感じにくくなってしまいますので、出汁をとって、残りかすを煮物に使うのがおすすめです。

美も健康もやはり内臓が元気であってこそ!お金をかけなくても、ちょっとした工夫でヘルシーボディーは手に入ります。食欲の秋だからこそ、自然の恵みをうまく生かして、お財布にも、体にもヘルシーにいきましょう♡