最近のトレーニング施設の新しいトレンドとなりつつある低酸素(高地)トレーニング。
高地トレーニングといえばご存知の方も多いと思いますが、マラソン選手がやっている高い標高の山中で行うトレーニングのことです。
最近では室内でその高山状態を再現できる機械ができたそうで、話題を呼び、テレビなどでも取り上げられています。
そんなブームの兆しの低酸素(高地)トレーニング、いったいどんなものなのか早速見ていきましょう!ダイエット効果だけでなくアンチエイジング効果がすごいそうなので、アンチエイジングに興味がある方も必見です!

低酸素(高地)トレーニングとは?

まずは、低酸素トレーニングとはなんぞやというところからです。

低酸素トレーニングともいう。高地の環境条件への適応を目的としたトレーニングで,主として心肺持久性を高め,平地における負荷の相対的軽減を可能とする。 1968年オリンピックメキシコ大会が,標高 2240mの高地で行われたため,その選手強化策として有名になった。 2000mをこえる高地では気圧が平地の4分の3以下であるため,酸素濃度が下がり呼吸の異常感や,息切れなどが生じるが,トレーニングにより適応能力ができる。方法として高地で行う場合と低圧室の中で行う場合,および高地と低地で交互に行う組合せ方式がある。

引用:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

元々は高山病対策であったのですが、高山の酸素濃度に身体を慣らすことで、心肺能力が向上し、アスリートであれば平地でもパフォーマンスが上がるというものです。

一般の人でも、心肺能力が向上することで、持久力が上がるなどバテにくい身体が作れるので、健康効果をたくさん得られます。

低酸素(高地)トレーニングとはどんなことをするの?

低酸素空間の中で普段通りのトレーニングをするだけです。気圧については変わらないので耳が痛いなどの心配はありません。

通常の運動の範囲であれば問題ありませんが、万が一酸素の供給量が著しく低下してしまうと低酸素症と呼ばれる障害がでるリスクがあります。そのため、徐々に身体を慣らしていく必要があります。

人工的な低酸素空間でトレーニングを行う場合、体内の酸素濃度が必要以上に下がらないよう、必ず体内の酸素濃度を測定しながら行います。この体内の酸素濃度は、動脈血酸素飽和度といい、『SpO2(エスピーオーツー)』と呼ばれています。

これは病院での手術時なども測定されているもので、日常生活時に測定すると96%以上が正常値とされています。

低酸素空間に入りその中で酸素を消耗する有酸素運動をすることで、体内に入る酸素量が強制的に落ちるので、酸素の濃度が運動中のみ80%台まで落ちるそうです。

そのため、低酸素トレーニングは必ずトレーナーが付き添って酸素濃度の管理をし、1日に行える時間の上限が決められています。

 

低酸素(高地)トレーニングで得られる効果

①心肺能力の向上

まず、低酸素トレーニングの一番のメリットは心肺能力があがるところでしょう。

アスリートであれば一番気になる部分、それは「持久力」。

特にマラソンなど、長時間体力を必要とするスポーツにとって、速さよりも持久力が要になってきます。

低酸素状態でも運動できる身体になることで、通常の酸素濃度で運動をした際に、息苦しさや筋肉疲労を感じにくくなるそうです。

低酸素状態だと、きつくないのに負荷がじんわりかかっているので、30分のウォーキングが2時間分のウォーキングに相当するそうです!

②ミトコンドリアの活性

ミトコンドリアとは、細胞の中にある一種の器官です。

細胞や器官を動かすエネルギーを作り出す役目を持っています。つまり、ミトコンドリアがどの程度活性するかで、その細胞の活性度が変わってくるんです。

このエネルギーは脂肪などと違い、蓄積ができません。そのため作った分だけその時に消費していきます。また、ミトコンドリアは細胞の代謝にも大きく関わっています。
ミトコンドリアの活性は、年齢を重ねるごとに徐々に落ちてくるのですが、そうすると細胞の新陳代謝がうまくいかなくなり、古い傷ついた細胞がそのまま残るので、それが病気の原因になるともいわれているんです。

肌の衰えも同じです。つまり、ミトコンドリアは老化を大きく左右します。

ミトコンドリアは質の良い睡眠や、朝の日光浴など、特定の行動で活性するとの報告があるのですが、低酸素状態でも活性することが知られています。

ミトコンドリアが活性することで古くなった細胞の新陳代謝を促し、痩せやすく、老けにくい身体を作ってくれると言えます。

しかも、低酸素空間でミトコンドリアを活性した場合、その効果が約3日間続くとの報告もあります。

つまり、週2回低酸素トレーニングに通えば、毎日ずっと活性してくれるということです♡

③冷え性の改善

ミトコンドリアが活性することで、しっかりと体内にある各器官の細胞が動き出し、エネルギーを燃やしやすくします。そして、そのエネルギーが作り出される際や使われる際、ミトコンドリアが熱を生じます。

低酸素トレーニングをすると特にハードな動きをせず歩くだけでも汗だくになるのですが、それは体内から燃えて熱を持っているからなんだそう。

冷えがひどい方なんかは運動目的ではなく、冷え改善で通われている方もいるんだそうです。

④アンチエイジング

ミトコンドリアの活性により代謝が上がるのはもちろんアンチエイジングには喜ばしいことなのですが、運動をするとかならずついてくる活性酸素が、低酸素の場合そもそも大気中の酸素量が少ないので発生しにくくなります。活性酸素は細胞を傷つけてしまうので、病気や老化の元になるともいわれています。

運動しながらも活性酸素の発生が少なくて済むというのは、美容目的で運動をされる方にとってはかなり大きなメリットですよ♡

東京都内を中心に増えつつある低酸素(高地)トレーニング

特殊なマスクを顔につけて低酸素状態にする施設と、空間丸ごと低酸素にする施設があります。現在、施設ごと低酸素状態にする方が動きに制限がかからず普段通りのパフォーマンスができるということでそちらに注目が集まっています。

引用:ハイアルチ

テレビでもちょこちょこ取り上げられていますので、お近くにそういった施設がある方は是非体験してみてくださいね♡最近は、大手のスポーツジムやパーソナルトレーニングでも導入が進められており、ブームの予感です!