最近よく見かける「特定保健用食品(通称トクホ)」や、「機能性表示食品」といった健康をサポートしてくれる食品たち。お茶なんかはコンビニで良く出回っているので買う方もの多いのではないでしょうか?
今まであった医薬品、サプリメントとはまた違う位置づけのこの2アイテム、違いは知っていますか?

トクホ(特定保健用食品)とは

トクホの愛称で親しまれている特定保健用食品ですが、テレビCMで多く見かけたり、コンビニでも見かけることが多いので、知っている方も多いのではないでしょうか?こんなマークがついた商品がトクホです。

引用:公益財団法人 日本健康・栄養食品協会

「特定の保健の目的で摂取する者に対し、その摂取により当該保健目的が期待できる旨の表示が許可された食品」という定義だそうで、健康増進法という法律の制定に伴い、2009年に新しく作られた消費者庁の元で管理されているものになります。

普通の食品との大きな違いは、医薬品や医薬部外品のように、有効性、安全性などの科学的根拠を示して、消費者庁に許可をとっているものになります。

科学的根拠が認められた=そのことを広告で伝えてよいということです。

  • 糖の吸収を穏やかにする(難消化性デキストリン)
  • 脂肪の吸収を抑える(ウーロン茶重合ポリフェノール)
  • コレステロールの吸収を抑える(茶カテキン、キトサン)
  • 歯を丈夫にして虫歯になりにくくする(緑茶フッ素)

などがあり、1000アイテム以上が許可されています。

しっかりとデータをとっているので、薬には頼りたくない、予防したいという、予防医学的観点でこういった商品を買うことが多いですね。

あくまで食品なので、治療ではなく、予防的な意味合いです。(医師に相談の上薬と併用される方もいます)

体脂肪や血圧、血糖値、骨、整腸、肌に関するものが多いです。

医薬品同様、臨床データを用意するのがなかなか大変で、中小企業の場合は審査に行きつくまでの費用が大変ということもあり、圧倒的に大手の商品が多いですね。

<参考:消費者庁 特定保健用食品(トクホ) 許可制

機能性表示食品とは

「機能性表示食品」は、2015年にスタートした制度なので、まだ目新しいです。

科学的根拠を基に商品パッケージに機能性を表示するものとして、消費者庁に届け出られた食品です。先ほどのトクホは、消費者庁長官の審査を経ての許可になりますが、こちらは届け出をして受理されれば謳えるようになります。トクホ同様、有効性、安全性などの科学的根拠を示すデータは必要になりますが、トクホよりもややハードルが低いです。

しかし、企業の責任で行いますので、届け出の内容が不十分であったり虚偽があると、あとで機能性食品を取り下げられているケースも出てきています。

目のピント調節、関節や腰の痛みを軽減させるもの、精神的ストレス、記憶力を高めるというもの、体温の維持、筋肉をサポートするものなど、トクホよりもバリエーションも幅広い商品がそろっています。

商品は、サプリメントがほとんどなのですが、大学などで研究された食品が認可されることもあり、面白いものも多いです。例えば、新潟県では、越後姫という名前の機能性表示食品のイチゴが発売になっています。

ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素として機能性表示食品認可対象となる食品なので、そこに目を付けて産学連携で研究をされたそうです。

「越後姫」パッケージのイメージ

平成27年4月の食品表示法施行により、栄養成分の機能表示が、農産物でもできるようになりました。これをうけて、農業活性化研究センターでは、市内JAと新潟薬科大学の協力を得て、いちご「越後姫」について成分分析を行い、ビタミンCの表示が可能となりました。

引用:新潟市

こちらもトクホ同様、あくまで食品的に補助の役割で摂取するものになり、治療目的の薬とは違います。

でも、病院に行くほどではないけど・・・という不快感やお悩み、将来的に病気にならないように備えたいという不安の解消には、自己管理のひとつとしてはおすすめですね。

トクホは比較的お菓子や飲料に多く見られ、機能性表示食品はサプリメント類に見られます。

もちろん食事でしっかりと栄養素を摂ることが理想なのですが、物理的に摂取が難しいような成分も多くありますので、そういったものはトクホや機能性食品の力を頼ってみてもいいですね。

<参考:消費者庁 機能性表示食品に関する情報